MTBで山に乗り入れるという事は、一般の感覚からするとありえない事。
林道くらいならまだしも、登山道に入っていくというのは、山をやっていた僕の感覚からしても異常な事。
トレランとかグレートレースもありえないと思ってしまうからな。
リミット超えてるでしょ。
バックカントリースキーもそう。
ゲレンデの外で滑るって、斜面によっては無謀に見える。
でもこういうありえないと思われることも、一度、壁を越えて踏み込んだ人は病み付きになる。
MTBで山道を下る快感。
新雪を滑り降りる快感。
一気に山を走って越えていく快感?(僕にはわからないけど)
自分の持てる能力を全開にする楽しさがある。
サッカーで強い相手と対戦して、息つく暇の無い感じと似ている。
日本人は自然災害が多いから危ないところに入って行ってはいけないという感覚が強いのかな。
欧米人は自然の中に飛び込んで、そこで自分を試すという気持ちが強いのかも。
BCで遭難するのは圧倒的に欧米人だもんね。
知っている人は、絶対に入ってはいけない斜面、雪質、気象の判断ができる。
MTBやランで走ったり登れない道がわかる。
越えてはいけない体力、気力、技術の限界がわかる。
ギリギリまで攻めるのがプロの冒険家で、僕たちは安全率2くらい無いと無事に帰って来れない。
プロの場合は万全の見極めでも、ちょっとした隙や想定外の事で遭難する。
素人は1を切っていても気付かなくて遭難する。
そうならないためにも準備は十分すぎるほどしておかなければならない。
それに本当に自然の中で遊びたいなら、準備からやらないと本物じゃない。
体力をつけ、技術を磨き、ルートを研究し、装備をそろえ整備し、経験を積み重ね。
実施して足りない部分を補ってまた挑戦し。
というサイクルが面白い。
ここにルートを整備し、というのを加えたい。
機会を見つけて、遠い店の店長に話に行こう。