絶望を感じることは無益
なぜならその感情は無益な反省を求め、無益な探求を強いるから。
うまくいったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまくいったのだ。
上機嫌など存在しない。気分はいつも悪い物なのだ。だから幸福とはすべて意志と自己克服とによるものである。
意志を貫いて最後までやりとげれば結果をさほど重要ではない。やりとげることができたかどうかが重要。
人は棚からぼた餅の様に落ちてきた幸福はあまり好まない。自分で作った幸福が欲しいのだ。
困難なものが我々は好きなのだ。行く道に何か障害があるたびごとに血が湧き炎が燃え上がる。
ことの次第をよく見てごらん。自分がなぜ喜んだり悲しんだりするのかを知ろうとする。そこで自分自身に対してイライラしている。そんなのうまく説明がつかないものだから。
ほほえみはあくびと同じように体の奥までいきわたる。のど、肺、心臓と次々にときほぐす。
他人に対して、また自分に対しても親切であること。他人が生きるのを支えてあげる事。自分が生きていくのも支える事。これこそ本当の愛徳である。親切とは喜びに他ならない。愛とは喜びに他ならない。
幸福は連鎖していく。
とりわけ雨の降るときこそ晴れ渡った顔つきをしたいものだ。