1ミリが世界を変える

日々感じた事、考えた事。少しずつ積み重ねよう

幸福論より

絶望を感じることは無益

なぜならその感情は無益な反省を求め、無益な探求を強いるから。

うまくいったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまくいったのだ。

上機嫌など存在しない。気分はいつも悪い物なのだ。だから幸福とはすべて意志と自己克服とによるものである。

意志を貫いて最後までやりとげれば結果をさほど重要ではない。やりとげることができたかどうかが重要。

人は棚からぼた餅の様に落ちてきた幸福はあまり好まない。自分で作った幸福が欲しいのだ。

困難なものが我々は好きなのだ。行く道に何か障害があるたびごとに血が湧き炎が燃え上がる。

ことの次第をよく見てごらん。自分がなぜ喜んだり悲しんだりするのかを知ろうとする。そこで自分自身に対してイライラしている。そんなのうまく説明がつかないものだから。

ほほえみはあくびと同じように体の奥までいきわたる。のど、肺、心臓と次々にときほぐす。

他人に対して、また自分に対しても親切であること。他人が生きるのを支えてあげる事。自分が生きていくのも支える事。これこそ本当の愛徳である。親切とは喜びに他ならない。愛とは喜びに他ならない。

幸福は連鎖していく。

とりわけ雨の降るときこそ晴れ渡った顔つきをしたいものだ。