1ミリが世界を変える

日々感じた事、考えた事。少しずつ積み重ねよう

ダウンヒル

30年も前、八方尾根のゲレンデ食堂で1シーズン住み込みバイトした。
とにかくスキーがしたかった。
何か目標がないと上手くならないよ。
親父さんに言われた。
よし3月のリーゼンスラローム大会に出よう。
それにはノンストップトレーニングだ。
毎日必ず、午前か午後に2時間ほど休憩がもらえる。
とにかく必ず一本滑った。
当時はスキーブームだったので平日でも結構混雑していた。
混んでいて、しかも遅いリフトを乗り継いで、エッチラオッチラ兎平の上まで1時間くらいかけて登った。
そこから
新雪だろうと、こぶこぶだろうと、アイスバーンだろうと一気に麓のゲレンデ食堂まで滑り降りる。
何回も転倒してあちこち痛めたなあ。
滑降している時間は10分くらいだったかな。
ベースキャンプの食堂まで降りて来ると倒れ込むくらいきつかった。
急激な気圧差で耳も聞こえなくなる。

でもそのおかげで曲がりなりにもリーゼンスラローム大会は完走できた。
終わって食べたビーフシチューの美味しかったこと。
今でも覚えている。
最近の山サイクリングって、同じことしてるな。
登りが自力かリフトかの違いはあるけど。
登っている間、いろいろ考える。
くだらないこと、楽しいこと、悩んでいること。
そういう時間が当時も今もとっても貴重だ。