1ミリが世界を変える

日々感じた事、考えた事。少しずつ積み重ねよう

ゲイツさんは言った

今回ビル・ゲイツ氏とメリンダ・ゲイツ氏が若者に求めたのは、次の10の問題の解決だ。

1. ライフスタイルを見直して二酸化炭素排出量を減らそう
「多くの人がライフスタイルを見直してエネルギーを節約しようとしています。君もその一人かも知れません。自転車を利用し自動車に相乗りしてガソリンを節約したり、暖房の温度を2、3℃下げたり、家に断熱材を入れたりして、エネルギーを節約しています」

2. 性差別的な偏見をなくそう
「今は2016年。1970年代や1950年代ではありません。もし君がアメリカの学校に通っていれば、友人の母親4人のうち3人は仕事をしています。お父さんはおそらく、何かしらの料理をするでしょう。世の中は大きく変わりました。
自分の子供や子供の友達たちから、ほとんどの女の子が祖母たちの世代のように家に縛り付けられたくないと考えていると聞いています。ほとんどの男の子がそれに賛成しています」

3. 科学に興味があれば、学校でとことん学ぼう
「もしエネルギー問題を解決するためのぶっとんだアイデアを持っているなら、世界は君を必要としています。特に数学と科学を一生懸命勉強して下さい。問題を解決できるかも知れません」

4. 無賃の労働を評価しながら(世界的には、そのほとんどを女性が担っている)、女性がより活躍するための機会をつくろう。
「現状、女の子は男の子よりずっと多くの時間を無賃の労働に費やしています。社会がそれを女の子の責任だと見なしているからです。
無賃労働は、読んで字のごとく仕事であって遊びではありません。しかし賃金は支払われません。君のためにお弁当を作っているのは誰でしょうか。汗臭い靴下を取り出して洗ってくれているのは誰でしょう」

5. 世界の貧困層を助けるために、エネルギーの大切さを学ぼう
「最貧困の生活を送る人々を助けるために1つだけ願いが叶うとしたら、世界上で使える、安くて地球に優しいエネルギーがみつかることを望みます。
『全ての人が健康に生きることや、十分な食料を確保することも大切ではないか』と思うかもしれません。もちろんそれも重要です。私たちの財団は人々の健康や食料確保のために尽力する人たちを支援しています。しかし、エネルギーがあれば、そうしたこと全てが容易になるのです。病院を運営したり、学校に照明をつけたり、トラクターを使って食料を増産したりするのを可能にします」

6. 大きな夢を持つための時間を、女の子が持てるようにする
「もし女性が日常の仕事に多くの時間を使わなくてよければ、他にどんなことができるか考えてみてください。余った時間で(多くの貧困国では5時間以上)でどんな素晴らしいゴールが達成できるでしょう。
多くの女性が、賃金が支払われる仕事に就いたり、起業したり、世界中の国や地域の経済に貢献できるようになるでしょう」

7. 気候変動の現実を理解する
「気候変動について読んだり、習ったりしたことがあるでしょう。自分にどんな影響があるのか心配したかも知れません。しかし一番深刻な影響を受けるのは世界の最貧層の人々です。
何百万もの貧困家族が農業に従事していますが、少雨や多雨といった天候の変化で、作物がきちんと成長しないことが多々あります。それが彼らをさらなる貧困へと追いやるのです」

8. 育休をとるための活動に力を貸そう
「調査によると、父親が育休をとれるともっと多くの時間を子供と過ごすようになります。そしてその他の家事にも携わるようになります。
結果的に、妻や子供たちとの絆が深まります。だから、もっと育児介護休暇が取れるようになってほしいと私たちは考えています」

9. 生活を少し改善できるような新しい技術を開発しよう
「貧困国では、ほとんどの女性がいまだに水を汲み、衣服を手洗いし、直火で料理しています。解決策は技術革新です。君たちの出番です。
皆さんの中には、技術者や、起業家、科学者、ソフトウェア開発者になる人もいるでしょう。どうやったら貧困層の人々に、安くて地球に優しいエネルギーを提供し、道路を整備し、水道を設置できるのか考えてみて下さい。電気を使わず、ほんの少しの水で洗える洗濯機を思いつきますか?」

10. 失敗を恐れないで ―― それは最高のアイデアが実現する方法だから!
「多くのアイデアはうまくいきません。それでいいんです。全ての失敗から何かを学べます。そして前進を続けるための助けになります。
トーマス・エジソンが言った通り『1万回失敗したのではない、1万通りのうまくいかない方法を見つけることに成功した』のです。
ただし、何千回ものうまくいかない方法を見つけるには、まず何千回もの異なるアイデアを試す必要があります。それでも実現にはほど遠いのです」