1ミリが世界を変える

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サッカー文化って何?

サッカー文化って何?

文化とは”人間が社会の成員として獲得する振る舞いの複合された総体”と定義されるそうです。
日本にも立派なサッカー文化も歴史もあります。

そもそも文化には勝敗も優劣も無いです。

日本人の勝負に対する文化としては
・散り際は美しく
・正々堂々と戦う
・自分のやりたいことを貫く
・力業より技巧
・敗者が美しい

社会全体としては、
長幼の序
横並び意識
出る杭は打たれる
不言実行などが挙げられるかと思います。

要はその文化がサッカーで世界相手に戦うには不向きだということです。

ヨーロッパのトップリーグで活躍している選手達が、どうして日本代表ではその半分も力を出せないか?

ヨーロッパではサッカー向きのメンタリティを何の躊躇もなく発揮できるのに、いざ”日本代表”というドレスを纏うと、やっぱり心の片隅に”代表としてこれでいいのかな?”という躊躇が出てしまうのではないかと思います。

ザッケローニ監督が君たちはもっとできるはずだと言った真意はそこじゃないですか?
どうして欧州のチームではあれだけできるのに、日本代表での真剣勝負になったとたん日本仕様のプレーになってしまうのかがわからなくなったんじゃないかと思います。

現実的な戦いで結果を出した監督(アトランタ五輪、南ア)が”あれでは未来がない、日本のサッカーじゃない”と叩かれ、日本サッカーのビジョンを全面に出して結果が出ないと結果だけで叩かれ、じゃあどうすりゃいいのって感じです。


サッカーは正解の無いスポーツです。
一つ一つのプレーに正解は無いし、ゴールが正しい結果だとしても0−0で終わることもある。
足が速いといった身体的な特徴がサッカーをプレーする上での絶対的なアドバンテージにはなりません。
勝者が正しいわけじゃないし、負けてばかりでも良いわけない。

サッカーとは90分の間にどう自分を表現し戦い抜くかを問われる競技です。
そういう点が世界中で愛されているスポーツなんだと思います。

生き様を見せる。

となると、日本の最大公約数的な文化を背負ったチームじゃないと支持はされません。
でもサッカーには不向きらしい。

やりたいサッカーはビジョンとして掲げながらその時々には力関係に応じて臨機応変に戦う。

そしていつか、最後には世界各国の圧倒的な身体能力、傷口に塩を塗り込むかのようなしたたかさと執拗さ、勝利に対する強烈な執着心を、日本の横綱相撲で圧倒する事ができればと思います。

目指しているサッカーにこだわるだけじゃなく、できないからといって慌てることなくその局面毎に柔軟に対処していく。
今回のチームのサッカーは一番日本に適していると思います。
チームの真ん中のポジションには欧州リーグの選手はいません。
今後もそこに人材があふれるように輩出されるとも思えません。
ヨーロッパで評価が高いポジションの選手達を中心に全員で攻めて攻め抜くサッカーが一番

チームとして共通のビジョンと戦術的ディシプリンを備えながら、いざというときには失敗を恐れずリスクを背負って、自分の持ち場や縄張りを捨てて、チャンスと思えば飛び出していく、ピンチとあらば身を投げ出す。
そういう選手、チームが必要です。

これはサッカー選手だけじゃなく、僕達にとっても大事な事じゃないですか。
ジーコにも言われましたね。


良いときは持ち上げ、だめになったら徹底的にたたき落とす。
だけじゃ未来は無いです。