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自立したサッカー

野村雅之 作陽高サッカー部監督に「ノムラサッカーとは何か?」と直球で聞いたとき、‘多側面がありますが…’との前提ののち、次のような答えをもらった。


「自分で考え自分で動く、自立した人間がするスポーツ、それをイメージしています」。


自立とは何か?何に対しての自立を意味するか?

「僕はサッカーを‘生きる知恵’を駆使するスポーツだと思っています。
知恵とは人がさまざまなことを学んだ上で生み出すもの。生み出そうとする力が生きる上で役立って自分をさらに成長させる。
モノを見る目、つまり背面的な視野、深みを見る目ですね。
スポーツで必要となるのは技術や能力よりも、ある意味‘人間的深み’。たとえば試合場に入ってピッチを見たとき
『誰かがこんなにキレイに刈り揃えてくれたんだ』とか、
『誰かが白線をひいてくれたんだ』とか、
またゲーム後のシャワー室で『ああ、誰かがボイラー沸かしてくれたんだ』とかね(笑)。
冗談のような話ですけど、そこまで思いを巡らすことの出来る人間が、ここという局面で味方の意をくんだポジョニングを取り、勝負どころで敵の虚をつくパスを出します。
物事の奥を見ることのできる人間がどれだけいるかがチームの質を左右しますし、たとえ高校時代に勝てなくても、そうした奴らはいずれ社会で必ず何かを達成します。何もサッカーに限ったことじゃなくてね」。